Synopsis
森と湖に囲まれた小さな村で、祖父母と暮らすビー。
いつも幼馴染のシャイナとともに、変わらない日常を過ごしていた。
無愛想だが冷静で腕が立ち、魔獣を前にしても臆することはない。
しかし、自分のせいで誰かが傷つくことをひどく恐れ、自分の身を危険にさらすことさえためらわない。
そんなビーを、シャイナは放っておかない。
無茶をすれば止め、先へ行こうとすれば隣に並び、当たり前のようにその手をつかむ。
「一人で行くなっていっただろ」
「……悪い」
ある日、二人は祖父の頼みで採掘場へ向かう。
そこで突如現れた魔獣との戦いの中、窮地に陥ったビーの内から、夢で見た「黒」が姿を現す。
相手を蹂躙し、意識を侵し、ビー自身にも制御できない正体不明の何か。
その日を境に、穏やかだった日常は少しずつ形を変えていく。
村で起きた騒動をきっかけに、ビーとシャイナは外の世界へ旅立つことになる。
見知らぬ街で新たな仲間や事件に出会い、ビーはシャイナ以外にも心を許せる者がいることを知っていく。
しかし、黒は繰り返しビーの前に現れ、その存在を揺さぶっていく。
危険が迫るたび、ビーは誰かを傷つけないため、自分だけで進もうとする。
けれど、そのたびに差し出される手があった。
誰かを頼ること。
守られること。
ともに進むこと。
自分さえ傷つけばいいと思っていたビーは、旅と出会いの中で、少しずつ新たな選択を知っていく。
一人で進もうとする者とその手を離さない幼馴染。
二人の選択の旅が、今始まる。
※「小説家になろう」にも同時掲載しています。
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