Synopsis
帝都・鴉羽(あすは)。「契約」が神より重い意味を持つこの街で、記憶を七度失った青年・冬木燿(ふゆき・よう)は、失踪した姉の遺した手記だけを頼りにある女を捜していた。手記の最後の一行、〈私を殺した女は、次にお前を愛すると言うだろう〉。――そして雨の夜、彼女は現れる。銀髪の令嬢・逢坂霧絵(おうさか・きりえ)。「あなたを、ずっと待っていました」と微笑む唇の奥に、燿は確かに姉の香水の残り香を嗅いだ。互いを疑い、互いを欲する二人の契約が今、静かに、そして獰猛に始まる。
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