Synopsis
月の光を浴びた鏡には、自分へついた嘘が青白い錆となって浮かぶ。
年に一度、その錆を磨き落とす「月錆び祭り」。
鏡師の娘・透子は、幼馴染の澄花が持ち込んだ、異様なほど錆びた鏡を磨くことになる。
栗きんとんを盗んだこと。勝手に犬を散歩させたこと。
小さな嘘を拭うたび、鏡の中央には透子によく似た人影が現れていく。
女同士だから、これは恋ではない。
ただの親友だから、特別な意味はない。
そう言い聞かせるたびに、鏡はまた青く錆びていく。
Serialization Info
Web Novel