Synopsis

外を知らない少年カイルは生まれた時から研究所の子だ。 所長である父親の指示の元、規則正しく管理された完璧な生活を送っている。 決められた時間勉強を教わり、決められた量の運動をし、決められたサプリメントで食事をとる。 決められたことばかりの生活の中、唯一彼が自由にできるもの。それは花瓶に挿す花を決めることだった。 写真越しではない花畑を見るという、少し荒唐無稽な将来の夢もある。 そんな代わり映えのしない日常を送っていたカイルだが、ある日突然研究所に警報が響き渡った。 警報自体は珍しくないけれど、いつもより緊急性の高い音。部屋の外から聞こえる騒ぎ声と、それが途絶えたあとの耳が痛いほどの沈黙。 そして、足音。 気づけばカイルは一人の美女と邂逅していた。 研究所の研究員を殺しに来たフリーの殺し屋だと言う彼女に攫われ、花畑を見せてもらったカイル。 初めての鮮やかにその金の目を奪われ放心し、ただ花畑を見つめて立ち尽くしているカイルは彼女にこう誘われた。 「あーしと一緒に冒険の旅に出てみないか?もっと沢山のものを見せてやる」 彼女に目を灼かれ、彼女の手を取った。 様々な国を渡り歩き、色んな経験をして、段々少年から青年へと成長していくカイル。 そんな中立ちはだかる謎。 そもそもあの研究所は何だったのか、何故彼女に依頼が来たのか。所長とその息子だけがターゲットから除外され、渡される情報にも載っていなかった理由は。 それから、行方不明の父親はどこにいるのか。 分からないことだらけの中、カイルが取る行動とは‥‥

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Kakuyomu
Kakuyomu07/30/2026
  • Current花を散らして風と2人の冒険譚を