Synopsis
27歳のユウは、連日深夜帰宅が当たり前の激務官僚。
ある夜、職場の前で待っていたのは、退院したばかりの弟・リカだった。
機械工学を学びながら、SNS発信とモデルもこなす21歳。外では愛想がよく、頭もよく、見た目も生活も完璧。ところが姉の前では、嫌味を言い、愛情を試し、思いどおりにならなければ泣く、非常に面倒な弟になる。
「実家は鬱陶しいから泊めて」
そんな一言から始まった同居生活。
リカは生活能力が低いユウに呆れながらも朝食を作り、洗濯をし、ユウの荒れきった暮らしを整えていく。口うるさいけれど料理はおいしい。意外と居心地は悪くない。
けれどリカは常に完璧でいなければいけない、と自分を追い詰める癖があって、日々綱渡りをしているような生活だった。
そんなリカを見守りながらも成長してほしいと願うユウには、昔、苦しむリカから逃げたことに罪悪感を抱えていた。
近づけば依存させてしまう。
離れれば、また傷つけてしまう。
家族として正しい距離を取りたいのに、二人とも相手を手放すことだけはできない。
そして再び限界を迎えたリカに、ユウが持ちかけたのは――
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