Synopsis

横領の罪で断罪され、辺境送りになった悪役伯爵コンラート。その中身は、過労死した経理課長のおっさんである。法廷で気になったのはただ一つ——俺を裁く決算書の数字が、三箇所も合っていないことだ。
復讐? 興味はない。俺はただ、正しい帳簿をつけたいだけ。
赤字まみれの辺境領で、貴族を憎む書記の娘と、数字が読めない現場一筋の代官を巻き込んで棚卸しを始めたら、領地は勝手に黒字になっていく。一方で、正確な数字が出ると困る連中がいるらしい。増税、監査、禁輸——潰しに来る中央のやり口を、俺は全部「記録」で受け止める。
やがて帳簿が照らし出すのは、王国そのものの粉飾と、俺の前に断罪された六人の貴族の存在で——。
数字は嘘をつかない。追放した側が今さら後悔しても、決算はもう締まっている。

※本作は『小説家になろう』『カクヨム』にも掲載しています。

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Alphapolis
Alphapolis07/30/2026
  • Current追放された悪役伯爵は帳簿を正しくつけるだけ ~辺境を黒字にしていたら、俺を断罪した王国は粉飾で手遅れになっていた~