Synopsis
世界各地にダンジョンが出現し、探索の様子を生配信する「ダンジョン配信」が人気となった現代。
御厨レンが授かったスキルは、戦闘には何の役にも立たない【調理】だった。
「ダンジョンで料理して、何の役に立つんだよ」
荷物持ちや雑用ばかりを押しつけられた末、レンは所属していた人気探索者パーティーから追放されてしまう。
一人でダンジョンに取り残されたレンは、空腹を満たすため、仲間たちが捨てていったモンスターの肉を【調理】して食べることにした。
すると――。
《ホーンラビットの香草焼きを食べました》
《俊敏性が上昇しました》
《スキル【跳躍】を獲得しました》
実は【調理】とは、モンスターが持つ力を料理へ変え、食べた者に与える規格外のスキルだった。
オーク肉をステーキにすれば筋力が上がり、ポイズンスライムをゼリーにすれば毒耐性を獲得する。
強力なモンスターを料理して食べるほど、レンはどんどん強くなっていった。
しかし、モンスターを倒して食べるだけでは生活費を稼げない。
そこでレンは、ダンジョン内で料理を作る様子を配信することにした。
巨大な魔獣を丸ごと焼き、スライムを宝石のようなスイーツに変え、ドラゴンの肉を豪快なステーキに仕上げていく。
最初は誰にも注目されなかった配信だったが、見たこともないモンスター料理と、食べるたびに強くなっていくレンの姿が話題となり――。
『討伐はいいから、早く料理してくれ!』
『今日の飯テロはまだか!?』
『ドラゴンステーキ、俺にも食わせてくれ!』
気づけばレンの配信には、戦闘ではなく料理を見るため、世界中から視聴者が集まっていた。
さらに、有名配信者やトップ探索者、巨大企業までもが、レンの料理を求め始める。
一方、レンを追放したパーティーは、彼の料理によって自分たちが強化されていたことを知らず、急速に落ちぶれていき――。
これは、ゴミスキルと笑われた料理人が、モンスターを倒し、料理して、食べて強くなり、世界一のダンジョン配信者へと成り上がる物語。
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