Synopsis
数学 × 合気道の青春モノ。
十九歳の夏、俺は顔を失くした。事故の後遺症で、相貌失認になったのだ。
母の顔も、友人の顔も、鏡に映る自分の顔も、二度と一枚の絵には見えない。
けれど、失ったものと入れ替わるように、奇妙な「光」が見えはじめる。
丸や四角はどれも中心に一点しか光らないのに、三角形だけは七つ光る。
そして人間もまた、同じ光り方をしていた。もし本当にそうなら、人間は、三角形なのか。
顔のない世界。
俺はそこで、幾何学という新しい言葉から、人を読みなおしていく。
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