Synopsis

30代後半の陸(りく)が、何気なく立った自動販売機。 冷たいお茶を買ったはずなのに、出てきたのは、もうとっくに発売されていない懐かしい「カップ麺」だった。 それを頬張った瞬間、耳鳴りとともに意識が遠のき、陸の視界に広がったのは——中学校の修学旅行で泊まった宿「白樺荘」の景色。 それは、大人になった彼が心の奥にしまっていた、15歳のあの夜の記憶だった。 過去の自分を見守り、あの頃の仲間と過ごした温かな夜の余韻に浸る陸。 現実に戻った彼の前に現れたのは、その不思議な自動販売機を管理する一人の老人だった。 「この箱が繋ぐのは、ただの過去だけじゃありません——」 日常のすぐ隣にある少しの奇跡と、忘れていた大切な宝物を思い出す、心に染みるヒューマンドラマ。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Kakuyomu
Kakuyomu08/11/2026
  • Current思い出の味がした