Synopsis

階段を降り、あくびをしながらリビングに入った僕は思わず声を漏らした。 ママが食卓の椅子にぽつんと座っていたのだ。明かりもテレビも点いておらず、窓から差し込む夕暮れの薄明かりだけが部屋の輪郭をぼんやりと浮かび上がらせている。その薄暗い光の中でママは微動だにせず、ただ正面の一点だけを見つめていた。 テーブルの上には皿が一枚もなく、炊飯器も動いていない。家の中が不気味なくらい静まり返っていたので、誰もいないと思い込んでいた僕は心底驚いた。 「あの、ママ……? ご飯は? もうこんな時間だよ」

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou08/09/2026
  • Currentママね…… :約2000文字