Synopsis

検査では「異常なし」。それでも、確かに苦しい人がいる。 中堅の漢方医である「私」は、西洋医学の検査をすり抜けていく症状を、脈と腹と、患者の言葉から診ていく。研修医の桐山は、その見立てのたびに問いを重ね、読者と同じ場所から漢方の考え方を学んでいく。 一話につき、一つの処方。一つの症例。 西洋医学が「異常なし」と呼ぶ場所に、漢方は「証」を見る——その手つきを、静かに描く連作短編です。

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Kakuyomu
Kakuyomu07/14/2026
  • Current千八百年前の処方箋――行き場を失った症状たち