Synopsis

『――使用者を確認しました。特殊な電波信号を検出。互換性、規格外です』 『接続要求を確認。警告:同期先が存在しません』 『デバイスの宿主を対象の個体と確認、緊急接続を開始します』  新品のワイヤレスイヤホンを耳に装着した瞬間、カナトは異世界へと接続された。  耳に響いたのは、自らを《ラムダ》と名乗る謎の声。  異世界で目を覚ましたカナトに与えられていたのは、剣でも魔法でもなく、イヤホン型のSSSレア魔道具だった。  ラムダは強力なスキルを行使できる。だが、その力を使うにはエネルギーが必要だった。  魔石で充電しなければならない。そしてエネルギーが尽きれば、今度はカナト自身の生命力を消費して稼働を続ける。  ステータスなし。戦闘能力なし。頼れるのは認識されにくいという奇妙な特性と、唯一の相棒であるラムダだけ。  生き残るために力を求めた先で、カナトはこの世界の歪な常識を知る。  強い者が犠牲になるのは当然。誰かを守るために命を懸けるのは美徳。人々はそれを正義として受け入れていた。  だがカナトは、その世界に疑問を抱く。 ――なぜ誰かが犠牲にならなければならないのか。  これは、認識されない異世界人と謎のSSSレア魔道具が、自己犠牲を当然とする世界に抗う異世界ファンタジー。

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Kakuyomu
Kakuyomu07/13/2026
  • Currentイヤホンつけたら強制接続 ~耳元で囁く相棒と、世界のルールを書き換える~