Synopsis

聖人を輩出できていなかった国アルマーレは隣国からの差別的な扱いに耐えられなかった。冷静な考えすらできなくなっていた国はある日、決断をする。 『魔王を打ち倒し、聖人が居なくとも強いのだと隣国に知らしめよう』  そんな愚かな考えなど、魔王に通じることはない。魔国の姫君ツェツィーリアたった一人にアルマーレの騎士団は壊滅した。  誰もが愚かだったと後悔する中、老兵ジルヴェスターは国王の尻拭いをするために、残された兵士たちの最後の時を与えるために賭けに出る。一対一で戦い、愉しませることができればこの場を見逃してほしいと。  魔国の姫君ツェツィーリアと一騎打ちをしたジルヴェスターは、彼女を技を耐えきった。ツェツィーリアの頬に傷をつけることに成功し―― 「あぁ、あぁ! なんて良いのかしら!」  両頬に手を添えて恍惚とした表情を浮かべながら、魔族の娘は言った。 「お父様、お父様! 妾、この人の子を婿にするわ!」  これは魔国の姫君に選ばれた老兵ジルヴェスターが彼女の夫になるに至るまでの物語。

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Kakuyomu
Kakuyomu07/10/2026
  • Current老兵と魔国の姫君―魔王の娘が愛した男―