Synopsis

世界は、静かに崩れ始めていた。  あらゆるものを「無」へと還す滅び——“沈み”。それだけが、ただ広がり続けていた。  辺境の小島で島守の家に生まれたヴェインは、その滅びから故郷を守る、ただの少年だった。だがある日、沈みは島へと牙を剝く。育ての親である老人は、命と引き換えに滅びを断つ力をヴェインへ託し、「生きろ」と遺して消えた。  故郷を失い、ヴェインは旅に出る。この滅びを止めるために。一人でも多くを、救うために。  ——だが、おかしい。  救えば救うほど、世界はなぜか、終わりへと近づいていく。  救うことと、滅ぼすこと。それは、同じ掌の上にあった。  これは、咎を継いだ少年が、“正しさ”の果てを問う物語。

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Kakuyomu
Kakuyomu07/09/2026
  • Current滅びゆく世界で、俺だけが「無」を斬れる ~故郷を焼かれた島守の少年は、世界を救う唯一の剣となる。だが救えば救うほど、終わりは近づいてくる~