Synopsis
夜会で婚約破棄を告げられたエレナは、静かに一礼してその場を去った。
悲しみも屈辱もある。けれど今は、それに構っていられない。
実家の工房の不良率が、婚約破棄よりもよほど深刻な状態だったからだ。
一ヶ月後、王国軍の剣二十本を選ぶ納入評価が控えている。
負ければ工房は終わる。エレナは職人たちと共に、工程を一つずつ見直し始めた。
華やかさでは名門工廠に敵わない。それでも、地味で無骨な剣には理由があった。
「地味だ」と切り捨てられたものが、兵士の命を預かる剣になるまでの物語。
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