Synopsis
後漢末期、董卓討伐のため酸棗に集った反董卓連合。そこへ劉備と共に現れたのは、粗末な布衣をまとった一人の農民兵だった。
名は李靖。
その正体は、後の世で突厥を破り、吐谷渾を討ち、中華最強の軍神とも謳われる唐代の名将である。
しかし、名門を誇る袁術は李靖を「農民風情」と嘲笑し、その進言を退ける。李靖は孫堅軍への兵糧不足を見抜き、連合の崩壊を予見するが、袁術は手柄を妬み、あえて兵糧を遅らせてしまう。
飢えかけた孫堅軍。混乱する連合。敵の伏兵に呑まれる袁術軍。
だが、そのすべては李靖の掌の上だった。
劉備、曹操、孫堅。後に天下に名を馳せる三人だけが、農民の姿をした軍神の器を見抜く。
兵糧、奇襲、退路、心理、そして戦場そのもの。
名門が笑った男は、乱世の盤面を静かに掌握していく。
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