Synopsis

――あの『ニコニコ』した顔が脳に焼き付いて離れない。  猛烈な雪山で遭難した俺たち三人が、命からがら逃げ込んだ真っ暗な洞窟。  その先には、人間の常識では到底『考えられない村』が広がっていた。  外は猛吹雪だというのに、村の内部だけは生温かい雨が降り頻っている。だが、村長を筆頭に、村の人間たちは誰もが『ニコニコ』と満面の笑みで、行き倒れ寸前の俺たちを温かく歓迎してくれた。  本当に、親切な村だと思っていたんだ。彼らが、笑顔のまま、俺たちの『お腹の回り』を執拗に撫回し始めるまでは。 ――なぜ、子供の口角は耳元まで裂けそうに吊り上がっているのか。 ――なぜ、夜の暗闇の中で、彼らは無言で俺たちを探し回るのか。違和感が絶望へと変わった時、俺たちは最初から一歩も逃がされてなどいなかった。 ――その村では笑顔が絶えません。あなたもこちらで、笑顔で過ごしませんか♪

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Kakuyomu
Kakuyomu07/06/2026
  • Currentニコニコ様『ハテ、なんのことでございましょう。』