Synopsis
誰かが握った三角おにぎりの、少しだけ丸い角。
その不揃いさに、主人公は微かな安心を覚えていく。
名前の残らないポップ。
三冊だけの手づくり本。
心のどこかに空いたままの、小さなスペース。
仕事と日常のあいだに落ちていく微細な気持ちが、ある日ふと、誰かに拾われる。
外から見れば、小さな出来事かもしれない。
それでも、この世界には静かな光がある。
誰かの手の跡が、確かに残っている。
主人公がその跡に触れたとき、まだ名前のない涙が動きはじめる。
Serialization Info
Web Novel