Synopsis

ステーキを焼いて目の前に置いても食欲はそそられず、切って口に運んでも特に感動はなかった。  いつからか、人生から喜びや楽しみが消えていた。  何をしても心が動かない。生きるために食事をして、辛い事から逃げるように酒を飲み、苦しさを紛らわすために煙草を肺に入れる。  いずれも固着したカビのように醜く、嫌でも意識してしまう。腹を満たしたい、酩酊したい、煙に満ちたい。それだけが生きる目的なのに、なに一つとして、面白くない。

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Kakuyomu
Kakuyomu07/28/2026
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