Synopsis

十年前、初めての病院実習で看護学生の早坂りんが受け持ったのは、膵臓がんの終末期にある七十七歳の森京香だった。 痛みと孤独のなかで眠る時間が増えていく森さんに、りんができるのは、身体を拭き、髪を洗い、そばにいることだけ。 何もしてあげられない――そう思い続けるりんへ、森さんは最期の日、ひとつの願いと感謝を託す。 命を救えなくても、その人の最後の時間を支えることはできる。 看護師となった今も、りんの胸に残り続ける、二人の別れと小さな救いの物語。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Kakuyomu
Kakuyomu07/27/2026
  • Current胸に残る