Synopsis
「こんな地味女、聖女なわけないでしょ? 湖にでも捨ててきて」
異世界に召喚されたミオが授かったギフトは『星読み』――星屑の声を聴くだけの、役立たずと嘲笑われた外れギフト。前世は天文台の観測助手だった彼女は、後輩の華憐に手柄を横取りされ、ついには「呪われた湖」へと捨てられてしまう。
だが、その湖に降り積もる無数の星屑を見たミオは気づく。これは呪いなどではない。前世で毎晩眺めた天体観測データと一致する、崩れかけた「封印術式」だと――。
湖の底で彼女を待っていたのは、涙もろくて三角座りが板についた、ちょっと残念な竜神・セイル。「久しぶりに、僕の声を聴いてくれる人間が来た」と泣きじゃくる彼と出会い、ミオの運命は静かに動き出す。
誰にも評価されなかった地道な観測記録。役立たずと蔑まれた星読みの力。それこそが、世界を救う鍵だった――。
ちゃんと見て、ちゃんと記録して、ちゃんと評価してくれる人が隣にいる。それだけで十分だった。星屑を数えるのが趣味だっただけの私が、竜神様と共に世界の封印を巡る旅へ。
星が一番よく見える場所で紡がれる、ざまぁと癒しと再生の物語。二人でなら、どこへだって行ける。
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