Synopsis

「王妃のお仕事なんて、陛下を愛していれば務まりますもの」 結婚十年、うち七年を病弱な国王に代わって政務のすべてを担ってきた王妃オディール。「真実の愛を見つけた」という夫に、彼女は静かに答えた。 承知いたしました――では、事務のご確認を二点だけ。 わたくし名義のもの。隣国からの穀物借款。各省への決裁委任状、三十八通。そして、王妃の親署で毎年冬至に更新される穀物協定。すべて正式な手続きで、きれいにお返しいたします。 警告は、二度いたしました。三度目は、未練と申しますので。 冬至の朝、協定は無音で息を止める。決裁は止まり、関所には穀物の隊列が滞留し、王宮から届いた救援状に、隣国の宰相となった彼女は一行だけ返す。 「それは、貴国の内政問題でございます」 これは復讐の物語ではない。十年、印璽の中にしか名前のなかった女が、名前で呼ばれ、書いたものを読まれ、自分の署名で生きるまでの――返却と再出発の物語。 ※復縁はありません。全6話完結。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou07/25/2026
  • Current王妃の仕事は愛人には無理だそうですので、国ごと元夫へお返しいたします ~離縁後に「戻ってきて」と言われても、もう隣国の宰相です~