Synopsis

「この国を変えたい」 王女レティシアは、他国に領土も富も奪われながら、抗議することしかできない祖国の姿を見て育った。 それは特別な敗北ではない。 弱い国にとって、いつものことだった。 十歳の誕生日。父王から欲しいものを尋ねられたレティシアは、宝石でも馬でもなく、辺境のリンデ村を自分の目で見たいと願う。 そこで彼女が目にしたのは、怠けているわけでも、土地が痩せているわけでもないのに、誰も懸命に働こうとしない村だった。 働いても、暮らしは良くならない。 成果を上げても、本人には何も残らない。 村人も、山賊となった者たちも、王家を信じてはいなかった。 王女の身分も、王家の印も役には立たない。 最初の交渉は、完全な失敗に終わる。 それでもレティシアは、失敗の記録と現地の声を抱えて王都へ戻った。 そして、大臣たちの前で告げる。 今の仕組みのままでは、この国は強くなれない。 だから、この村だけでも変えさせてほしい――と。 人が自分から働き、豊かになれる仕組みを武器に、小さな王女が小さな村から国を変えていく。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou07/23/2026
  • Currentレティシア ~小さな王女の国づくり~