Synopsis
《執筆完了済み/全23章/約55,000字》
家の存続のために恋人を手放した当主と、その恋人の代わりになることを望んだ側近。三人の愛と執着、役目と喪失を描く、静かな主従BLです。
※男性同士の恋愛・性的関係、政略結婚、病気および死別の描写があります。
兄と甥を相次いで失い、子のないまま冬木家の当主となった貴人。
家を存続させるには、異母妹の千代へ婿を迎え、その子を次代とするしかなかった。婿候補として選ばれたのは、貴人が四年にわたり人目を忍んで愛してきた男・岩瀬圭吾だった。
家のため、貴人は圭吾へ縁談を受けるよう求める。
圭吾を候補へ挙げたのは、幼い頃から貴人に仕える側近・黒川左門だった。主と圭吾の関係を知りながら二人を引き離した左門には、誰にも明かしていない望みがあった。
圭吾がいなくなれば、自分がその代わりとして、貴人のそばへ入れるのではないか――。
愛する男を家へ差し出した当主。
命じられた人生を引き受けた元恋人。
代わりでもよいと、長くそばに居続けた側近。
家と役目に縛られた三人が、与えられたものと、決して渡されなかったものを抱えて生きる、静かな主従BL。
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