Synopsis

人生で一番大切な記憶を、本として預けられる図書館がある。 そこは「記憶図書館」。 失われた記憶を探し、壊れた記憶を修復し、持ち主へ返す――国家資格「記憶司書」だけが働く、世界で唯一の図書館だ。 若き司書は、今日もさまざまな依頼人と向き合っている。 亡き妻の顔を思い出せなくなった老人。 娘の笑顔だけを失くした母親。 そして、自分が誰を愛していたのかさえ忘れてしまった青年。 一冊の本を返すたび、誰かの人生は少しだけ前を向く。 しかしある日、図書館の禁書庫で司書は一冊の奇妙な本を見つける。 表紙に記されていたのは、たった一行。 『返却期限 三十年前』 返却できるはずのない記憶。 持ち主の分からない本。 そして、その本が示す先にあったのは、司書自身の過去だった。 これは、誰かの「思い出」を守る司書が、自分だけが失くした記憶を取り戻していく物語。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Kakuyomu
Kakuyomu07/20/2026
  • Current記憶図書館の司書は、恋を貸し出さない。