Synopsis

魔物が自然発生する現代日本。魔物討伐の二大名家の1つ、「杠(ゆずりは)家」に生まれながら、魔力を持たない落ちこぼれとして冷遇されていた杠 薫(ゆずりは かおる)。彼は「親に愛されたい」という一心で、毎朝鏡の前で『明るいお調子者の笑顔と声』を作り、自分を偽って学園に通っていた。しかしある日、両親の負の感情から生まれた魔物の襲撃を受け、薫は同級生・皇 悠人(すめらぎ ゆうと)の友人である結衣(ゆい)を庇って呪いを受け、気絶する。目覚めた時、薫の身体は両親の望んだ「女の子」へと強制的にTS(性転換)させられ、魔力は完全に消失していた。「化け物」として実家から冷酷に戸籍を抹消され、絶望の底で完全に心を失い無表情になった薫。だが、神童と呼ばれる悠人と、罪悪感を抱える結衣は、薫を泥沼から強引に救い出す。 魔力値ゼロ――それはこの世界において、【魔力探知】にも【結界術】にも一切感知されない究極の隠密能力『透過(バグ)』の目覚めを意味していた。薫は悠人から譲り受けたワイヤーと本物の拳銃を手に、二人を守る「道具」として裏の戦場へ身を投じる。脳内に響き続ける「男だった頃の自分」の罵倒の幻影と意見をぶつけ合い、共存しながら、薫は自らを捨てた杠家の狂気を徹底的に粉砕していく。これは、すべてを失ったからっぽの少女が、唯一無二の居場所と、世界で一番静かな笑顔を取り戻すまでの、切なくも苛烈なダーク&バディファンタジー。 この作品は人間の監修、修正をできる限りいたしました。

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Kakuyomu
Kakuyomu07/19/2026
  • Current無彩色の透過少女