Synopsis
「跡継ぎは要らない」——白い結婚を七年信じた私に、夫は愛人の子を連れて言った。「この子を嫡子に」。
母系継承の侯爵家で、命名権を持つのは当主の私ただ一人。命名式の席、銀の筆を握った私は、子の名も、夫の名も呼びませんでした。当主の権として、夫の名の上に一筋線を引く。愛人の子は永久に無名、夫は家の者でなくなる。
これが私からの断罪——一枚の白紙です。そして白い結婚とは真逆の申し出を携えた来訪者が、屋敷を訪れる。
※完結・一話読切です。
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