Synopsis

文治五年(1189年)、平泉・衣川の館。源九郎義経は死んだ――。 天下の誰もがそう確信し、その名は歴史の表舞台から消え去った。 ……だが、それは天才軍略家が仕掛けた、命懸けの「狂言」に過ぎなかった。 顔を自ら切り裂き、源氏の名を捨てて北の海へと密航した男。 行き着いた先は、巨万の富が渦巻く大陸の魔都・南宋の明州。 言葉も通じぬ異国で、元御曹司は最底辺の苦力(労働者)から這い上がる。 「土地」という権力にしがみつく兄・頼朝に対し、義経が目をつけたのは、 人を、国家を、世界を裏から支配する絶対の力――「貨幣経済(算盤)」。 そして、武士の誇りを一瞬で吹き飛ばす最凶の科学兵器――「火薬」。 十五年後。 東シナ海の闇ルートを完全掌握し、海の王『高嵐(ガオ・ラン)』となった義経は、 数百隻の黒き船団を率いて故郷へ牙を剥く。 向かうは、泥沼の権力闘争に揺れる鎌倉。 歴史の裏に葬られた、もう一つの「承久の乱」が今、幕を開ける!

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Kakuyomu
Kakuyomu07/19/2026
  • Current『遮那王、海の彼方より還る』〜平家を滅ぼした男の復讐譚〜