Synopsis

朝比奈ひよりは、恋をすると忘れられる。 楽しく話した相手も、約束を交わした相手も、恋が始まりかけた途端に、ひよりとの記憶を失ってしまう。 ただ一人、親友の榊透だけは、ひよりを忘れなかった。 けれど、ひよりが望んでいるのは、告白され、手をつなぎ、恋人として歩く「普通の恋」。同じ女子として隣にいる透は、その恋にはなれない。 「一回でいいから、ちゃんと恋をしてみたい」 ひよりの願いを聞いた透は、長い髪を切り、男物の服をまとい、別人の“トオル”として彼女の前に現れる。 ひよりはトオルに惹かれていく。 しかし恋が深まるほど、今度はひよりの中から、トオルの顔も声も、二人で過ごした時間も消え始める。 忘れられても、また会えばいい。 そう思っていた透に、ひよりは告げる。 「忘れた私の代わりに、勝手に続きを決めないで」 記憶が消えても、選んだ恋は残るのか。 忘却の怪異に抗う少女たちの、切なく歪んだ青春百合。

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Kakuyomu
Kakuyomu07/18/2026
  • Current髪を切って、君の恋になる