Synopsis

雨の夜、藤井悠真はスマートフォンの画面に何度も言葉を打っては消していた。 相手は、同じ職場の白石つむぎ。 「ありがとう」 「助かった」 「一緒にいると落ち着く」 伝えたいことはある。 けれど、彼女に向けた途端、どの言葉も薄く、借り物みたいに見えてしまう。 そんなある夜、つむぎから届いた一通のメッセージをきっかけに、悠真は彼女が抱えている不安を知る。 仕事も、家族のことも、ちゃんとしようとしている彼女。 平気なふりをして、少しだけ笑いきれない彼女。 うまく言えない。 でも、ちゃんと見ていた。 悠真は、消してばかりだった言葉を、初めて手紙にして渡す。 雨の夜に書けなかった想いが、少しずつ届いていく。 不器用な社会人同士の、静かな両片想い恋愛短編。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Kakuyomu
Kakuyomu07/17/2026
  • Current雨がやんだら、君に言う