Synopsis

真夏の海が広がる小さな田舎町。 高校二年生の翠(みどり)は、古くから町で愛されている時計店で、一つの不思議な時計を見つける。無数の時計が時を刻む中、その時計の針だけが静かに反時計回りに動いていた。 その日、海辺で出会ったのは、どこか儚げな雰囲気を纏う少年・碧(あおい)。 夕焼けの防波堤。花火大会。潮風の匂い。 何気ない日々を過ごすうちに、翠は少しずつ碧に惹かれていく。しかし、彼は自分のことをほとんど語ろうとしない。まるで、この夏の終わりを知っているかのように。 やがて翠は知ることになる。 この時計が、ただの時計ではないことを。 そして、この夏が、たった一度の夏ではないことを――。 反時計回りに刻まれる時間の中で、二人は何を選び、何を手放すのか。 これは、過去に縋るための物語ではない。 大切な人と、未来へ進むためのひと夏の恋の物語。

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Kakuyomu
Kakuyomu07/16/2026
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