Synopsis
「それで? オチはどこなんだい、アデライード」
婚約者である王太子ヴィルフリートは、いつも私の話をそう言って切り捨てる。
けれど、彼自身の話は自慢と失言ばかり。私が相槌を打ち、場を整え、失礼な言葉を美しく翻訳していただけだった。
ある日ついに我慢の限界を迎えた私は、王太子の話を聞いたまま、何も持ち上げずに告げる。
「殿下のお話、つまらないです」
私という『通訳兼サポーター』を失った王太子は、社交も外交も失敗続きになり、やがて取り返しのつかない失言で廃太子へ追い込まれていく。
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