Synopsis
忘れることは怖くない。
忘れたくないものを忘れてしまうことが怖いのだ。
病室で過ごす少女・白石澪は、ある日から同じ夢を見るようになる。
夢の中にはひとりの少年がいる。
彼は優しく笑う。
けれど、もう会うことのできない人だった。
季節は秋から冬へ、そして春へ。
日記に残された言葉。
語られなかった「ごめんね」。
消えてしまった時間。
糸遊のように揺れる記憶の先で、少女はひとつの真実と向き合う。
これは、生と死の境界に残された、静かな初恋の物語。
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