Synopsis
『――まるであの日の蛍のようだ』
八月。燃え盛る太陽のもとで。
高校二度目の夏休みを迎えた宮沢進一は、十年来の親友である森山美怜へ相談を持ちかけていた。
「どーしたら遠野さんと仲良くなれると思う?」
それは青春の1ページ。女々しく渦巻く恋心。
そして舞台はスイーツ店、オカルトショップ。突然の邂逅に真夏の豪雨。
確かに進む時間の中で、しかし彼女は、遠野小春は別れ際に言ったのだ。
「真さんにもよろしく言っておいてください」
それは捨てたはずの過去だった。忘れたはずの思い出だった。しかし記憶は呼び戻す。なくなるまで、ずっと、ずっと呼び戻す。
そして最後に思い出す。忘れたものは何なのか、彼らは最後に思い出す。
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