Synopsis

ピクルス抜きのはずのチーズバーガーに、 ピクルスが一枚残っていた。 月代茉白は、それを店員に言わなかった。 自分で抜いて、紙ナプキンの上に置いた。 向かいに座る西院雛菊は、静かに言う。 「言うてもええんやで」 放課後のファストフード店。 冷めたポテト。 レシートの印字。 溶けていくコーラの氷。 呼ばれない番号札。 蛍光灯の小さな音。 小さな違和感から、彼女は社会の仕組みをほどいていく。 でもこれは、思想の話だけではない。 雛菊の言葉はいつも、 世界の話をしているふりをして、 茉白の内側に触れてくる。 小指三ミリ分の距離から始まる、 放課後の思想百合。

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Kakuyomu
Kakuyomu06/14/2026
  • Current放課後のヘゲモニー