Synopsis
天才彫刻師・安田の「龍」を内側から喰らい尽くす。 その執念だけのために、ただの事務員だった保奈美は、自らの肉体と性愛のすべてを彫刻刀の刃へと変えた。
御神木の肌の裏側に塗り込められた、どれほどの夜と、どれほどの甘美な悦楽。 彼女を支える愛おしい存在・日紗子を苗床に、保奈美の像は生々しい生命の塊へと変貌していく。
「最後にわしが一彫りしてやってもいいが」 老彫師の突きつける平刀(ひらとう)を前に、保奈美はためらいなく衣服を脱ぎ捨てた。木を彫るのではない。生身の器を通じて、老いた怪物の「業」を直接その身に刻み込む──。
【百合×官能×芸術伝奇】代表作『秘密のモデル ―清楚な経理の私が壊れるまで』の作者が、真逆のコンセプトで描く、圧倒的「質量」と「同化」の最高到達点。
Serialization Info
Web Novel