Synopsis
人はどこまで許されるべきなのだろうか。
殺人、虐待、精神疾患、貧困、世論、遺族感情、そして法。
今年から司法心理士として働き始めた天華綺沙羅は、人を助けたいという理想を胸に裁判所へ足を踏み入れる。
しかし、彼女を待っていたのは、善悪だけでは割り切れない現実だった。
七歳の少女を殺した二十歳の大学生。
虐待の果てに罪を犯した者。
誰かを守るために法を破った者。
社会から憎まれる加害者。
そして、奪われた命と、取り残された遺族たち。
加害者の過去を知れば、同情が生まれる。
だが、被害者の未来は戻らない。
理解することは、許すことなのか。
法は誰を守るためにあるのか。
人を裁く時、そこに本当の正義は存在するのか。
法を正義の基準とする先輩・夕陽宵。
誰一人見捨てたくない神淵暁星。
異なる正義を持つ二人に導かれながら、綺沙羅は人の心と罪に向き合っていく。
これは犯罪者を許す物語ではない。
被害者だけを守る物語でもない。
罪を犯した人間と、その罪によって傷ついた人間。
その両方を見つめながら、「人はどこまで許されるべきか」を問い続ける司法心理群像劇。
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