Synopsis

22世紀。不治の病の患者が「治療法が開発される未来まで」冷凍保存されるのが一般的になった時代。 不治の病に侵されたリョウは、家族に「目覚めたら冷蔵庫にご褒美を入れておくから」と言われ、笑顔で眠りについた。 200年後、技術的特異点を超えた人類に不治の病はとうに絶滅していた。リョウは完治して目覚める。しかし家族はすでに全員いない。都市も変わっていた。言語も半分わからない。 施設のスタッフが「ご家族から預かっています」と言って渡したのは、厳重に冷凍保存された小さなタッパーだった。200年間、維持費を払い続けた信託財団によって守られてきたものだ。 中身は——手作りのプリンだった。もう食べられる状態ではなかった。 添えられたメモには「お父さんへ。早く元気になってね。ミカより」と書いてあった。娘の字だった。

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Kakuyomu
Kakuyomu06/13/2026
  • Current冷凍庫の切手