Synopsis
「荷物持ちは要らない」
そう言われて、冒険者パーティを追放されたクルト。
戦闘の才能はない。
派手な攻撃魔法も使えない。
使えるのは荷物をしまうだけの収納魔法だけだった。
だが、追放されたことでクルトは気づく。
本当に価値があったのは戦う力ではなく、
「運ぶ力」だったことに。
相場を覚え、価格差を見つけ、町から町へ品物を運ぶ。
荷車も馬も必要ない収納魔法は、行商人としては規格外の能力だった。
少しずつ利益を積み上げ、
少しずつ信用を積み上げ、
やがてクルトの名は商人たちの間で知られていく。
一方その頃――
彼を追放した元パーティは、荷物問題と赤字に苦しんでいた。
失って初めて気づく。
「荷物持ちは誰でもいい」と言って切り捨てた男が、どれほど重要だったのかを。
さらに王都では、大商会が収納魔法の使い手を探していた。
そして過去には、同じ収納魔法を持つ行商人が一人、姿を消している。
これは追放された荷物持ちが、
収納魔法ひとつで成り上がり、
世界の物流を変えていく物語。
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