Synopsis
匿名掲示板「倫理ちゃんねる」に立った一本のスレッド。
テーマは、
「なろう作家は8割が元いじめられっ子」
追放、ざまぁ、見返し、実は有能でした。
スレ主は、なろう作品に頻出する復讐と承認の構造を見て、「作者の多くは元いじめられっ子なのではないか」と煽る。
最初は根拠のない人格攻撃として住民たちに突っ込まれる。
しかし議論はやがて、作者本人の過去を暴くことではなく、作品に流れる感情へ向かっていく。
なぜ、見下した相手が落ちる物語は気持ちいいのか。
なぜ、現実では謝らなかった加害者が、物語の中で裁かれることを読者は望むのか。
「ざまぁ」は救いなのか。
それとも、怒りを温め直す装置なのか。
いじめられた経験が創作の燃料になることは、悪ではない。
だが、その傷がそのまま復讐の快感として消費される時、物語は救いではなく呪詛に近づいていく。
作者だけではない。
「もっと苦しめろ」と望む読者も、傷ついた側の怒りを娯楽として消費している。
そして、作者を「元いじめられっ子」と笑う者自身もまた、誰かの傷を集団で嗤う側に立っているのかもしれない。
これは、追放ざまぁに潜む被害者感情と加害性をめぐる掲示板型批評劇。
怒りを否定せず、しかし正義に偽装もしない。
呪詛で終わるのか、物語になるのか。
その境目を問いかけるスレッド。
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