Synopsis
雪の朝、廃業を決めた老鍛冶ガレンのもとに、一人の騎士が訪ねてくる。
顔に古い火傷を負ったその男・セルウィンが差し出したのは、
半ばから折れた一振りの剣だった。
「打ち直さなくていい。ただ――この鋼を、別のものにしてくれないか」
それは三十年前、ガレンが初めて世に出した剣。
人を斬るために生まれた鋼を、暮らしの道具へと鍛え直す
最後の一夜が、静かに始まる。
火は、ものを壊す。けれど火は、ものを生みもする。
終わりかけた二人の男の、ささやかな再生の物語。
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