Synopsis

総合診療医の藤堂修司は、十三年間連れ添ったゴールデンレトリバー・りんと二人で暮らしていた。 巨大肝腫瘍、全身の脂肪腫、そして突然訪れた四肢麻痺。 医師として多くの患者を救ってきた修司だったが、愛犬だけは救えなかった。 仕事に追われ、老犬介護施設へ預ける決断をした修司。 別れ際のりんの瞳は、まるで捨てられた子どものようだった。 「あと少しだけ待ってくれ」 そう言い残して帰った七日後、 りんは静かに息を引き取る。 最期にそばにいてやれなかった。 処方した薬は正しかったのか。 施設へ預けた判断は間違っていたのか。 医師としての後悔と、 飼い主としての罪悪感。 雪が降る冬の日、 修司は亡き愛犬の面影を追いながら、 人生で最も長い冬を歩き始める――。

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Kakuyomu
Kakuyomu06/10/2026
  • Current冬が終わるまで、君を探していた