Synopsis
とある夜、彼はふと目を覚ました。まだ朝と呼ぶには早い時間帯。部屋の中は薄暗く、窓の外から差し込む外灯の光だけが壁や床の一部をぼんやりと照らしていた。
彼を目覚めさせたのは光ではなかった。
何かの気配を感じたのだ。
それは単なる物音ではない。恐ろしくもあり、同時にこの上なく光栄でもあるという不思議な感覚だった。そしてそれは以前にも一度だけ味わったことのある、胸の奥を静かに震わせるような気配だった。
彼は枕に頭をつけたまま、おそるおそる顔を横に向けた。
すると、そこに立っていたのは――。
「私は……イエス・キリストだ」
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