Synopsis

七夕の朝になると、短冊は必ず消えていた。 私の住む村では、それが当たり前だった。 七夕の夜七時。家族で口笛を吹き、住所と名前を唱えて願い事をする。 翌朝には短冊がなくなり、不思議と願いはほとんど叶う。 大人になるまで、それを疑ったことはなかった。 「来年はうちや」 母がそう呟いた意味を知るまでは――。

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Kakuyomu
Kakuyomu07/04/2026
  • Current来年はうちや