Synopsis

主人公の男の子が絵を描き始めて一年経った頃、「自分はどの程度上手いのだろう」と思い、 期待半分冷やかし半分でイラストや漫画を中心にしたサイトに絵を投稿した。 しかし、3週間経っても「いいね」が一つもつかない。 「このまま終わるのは嫌だ」と思い、普段よりも細部に技巧を凝らし「会心の出来」と豪語できるような絵を描き上げた。 その絵を投稿した一日後、自分の描いた絵に感想と"いいね"が初めてついた。 最速の動きでその感想を確認すると、とても肯定的で自分が力を入れて描いた部分をよく見てくれている感想だった。 主人公はとても嬉しく思い、感謝の想いを最大限に伝えた。 主人公は自分の感性が肯定されたことにより、筆が乗って次々と絵を描き上げていった。 その度に感想と"いいね"が同じ人からつき、初めて感想をくれた人に感謝しつつ、仲を深めていった。 イラスト集を作成できるほど描いたので、同人誌即売会にてそれを販売することにした。 初めて感想をくれた人とSNSにて服装の特徴を交換し合った。 同人誌即売会当日、そしてそこで初めて感想をくれた中性的な男の子で可愛い目の服装を着た子(女の子かと思ったら男の子)と顔を合わせることになる。 話しが弾みとても楽しく充実した感覚を主人公は体験する。 その時から、主人公の絵の閲覧数が急激に伸び、一躍時の人となり態度が少しずつ横柄になっていった。 始めて感想をくれた人を粗雑に扱うようになり、仲に亀裂が走る。 完全に連絡を取らなくなった後、主人公はしばらくは気にしなかったが段々と焦燥感を抱き始める。 そして主人公は気づく、自分が力を入れて描いた描写を誰も見ていないこと、あの子だけが気づいてくれていたことに。 そして主人公は気づく、「"いいね"という数字にこだわり過ぎて、自分の感性を初めて肯定してくれた人を傷つけ、酷いことをしてしまった」と。 それからの主人公は、初めて感想をくれた人に自分が手に入れた全てを使い、償いに奔走することになる。

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Kakuyomu
Kakuyomu07/03/2026
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