Synopsis

七時十二分発の電車。 高校に入って初めて電車通学を始めた私は、毎朝同じ車両に乗ってくる、別の高校の男の子を少しずつ覚えていく。 紺のブレザー。 赤い単語帳。 眼鏡を押し上げる指。 雨の日の濡れた肩。 名前も、声も、どこの学校なのかも知らない。 それでもいつの間にか、彼のいる朝が、私の一日の始まりになっていた。 一年分の通学電車に残った、声にならなかった小さな恋の話。

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Kakuyomu
Kakuyomu07/01/2026
  • Current七時十二分の恋