Synopsis
山あいの小さな村には、不思議な秘密がありました。どの家にも、一人ずつ貧乏神が住んでいるのです。
けれど村人たちは、貧しくても不満を言わず、困ったことが起これば力を合わせて乗り越えていました。お茶が薄くても笑い合い、道具が壊れても知恵を出し合い、だれかが困れば村じゅうで助け合います。
そんな村で暮らす少年・太吉を見守るうちに、若い貧乏神は、自分たちの役目について考え始めます。困りごとは人を悲しませるだけではなく、人と人を結びつけるものでもあるのではないかと気づいたのです。
やがて貧乏神たちは村を去り、村には福の神が訪れて、暮らしは豊かになっていきます。しかし、便利で豊かな生活の中で、村人たちは少しずつ助け合う心を忘れかけてしまいます。
再び村へ戻ってきた貧乏神たちは、小さな困りごとを運びながら、人々に本当の豊かさを思い出させていきます。
幸せとは、たくさん持つことではなく、支え合って生きることだと教えてくれる、心あたたまる話です。
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