Synopsis
とある高校で、学校の校舎が、まるで切り取られたように消え失せた事件から、1ヶ月が経とうとしていた。
唯一の生存者、2年生の加茂晴明は精神的なショックのせいで家から外に出られない
——ということになっている。
「ほーらエドワード、おはぎ、ちゅーるだよー?」
幸運にも「校舎消失事件」から逃れた少年は、家の中で2匹の猫に語りかけていた。
猫を飼うものなら誰でもがやる、日常の風景。
だが、晴明少年の部屋では、日常とはかけ離れた光景が繰り広げられる。
『嗚呼、若様が手ずから私にちゅーるを……恐悦至極にございます』
『うむ。やはりちゅーるはチキン味に限る。感謝するぞ少年』
『少年? 無礼ですわよエドワードとやら。若様はこの国の帝室にも縁のあるやんごとなきお血筋。そもそもこの加茂家は千年前から続く由緒正しき——』
「はいはいケンカしないの。はい、おはぎはマグロ味。エドワードはチキン味ね」
喋る猫『おはぎ』と『エドワード』、彼らが語る学校消失事件の真相とは——?
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