Synopsis

昭和二十年。 敗戦によって東京は焼け野原となった。 銀行には紙幣が積まれている。 しかし市場には食べ物がない。 元銀行員・神崎修一は、上野駅前の闇市で奇妙な光景を目にする。 煙草一箱が米に変わり、 米が塩に変わり、 塩が命をつなぐ。 そこでは円よりも「信用」が価値を持っていた。 戦争未亡人の小川美代と出会った修一は、 やがて闇市で人々の交換を仲介する「両替商」となる。 米一升はいくらだったのか。 煙草一箱は何と交換できたのか。 人々はどう生き延びたのか。 実際の新聞記事、当時の物価、現代価値換算を交えながら描く、 戦後日本のリアルな経済と暮らし。 これは戦争の物語ではない。 お金が死んだ後、 人々が何を信じて生きたのかを描く物語である。

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Kakuyomu
Kakuyomu06/24/2026
  • Current『1945年ー上野闇市銀行―上野アメ横、煙草が円を超えた日―闇市銀行を作った男の物語』