Synopsis
高校二年生の真壁律は、人気歌い手として活動する幼馴染・白瀬琴葉を十年間支えてきた。
朝の連絡。
配信準備。
動画編集。
作曲。
琴葉が輝けるように、律はずっと裏方を続けていた。
だがある日、配信中に二人の関係をからかわれた琴葉は、笑いながら言ってしまう。
「律って、勝手にやってるだけだし」
その一言で、律は全部をやめた。
専属編集者も。
作曲家も。
幼馴染の特等席も。
もう琴葉のためには何もしない。
そんな律に声をかけたのは、学校一の人気者であるギャルの御堂朱夏だった。
「その曲、私にちょうだい」
「あと、あんたも」
朱夏は律の才能を認めた。
感謝を伝えた。
当たり前みたいに利用したりしなかった。
初めて誰かに必要とされた律は、朱夏と共に新しい音楽活動を始める。
一方その頃、琴葉は気づき始めていた。
朝起こしてくれる人がいない。
体調を気にしてくれる人がいない。
新曲を一番に聴かせたい相手もいない。
そして何より――
律が、自分ではなく別の女の子を見ている。
「律は私の相方でしょ?」
そう言った頃には、もう遅かった。
失ってから恋に気づいた幼馴染。
絶対に手放したくない最強ギャル。
二人の少女に求められながら、律は初めて自分の人生を選び始める。
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